2020/08/22 お知らせ
先月から、レジ袋が有料となりましたね。
スーパーやコンビニ、ドラッグストア等、小売業全てが対象となっており、「今までに比べ使用量が何割減った」といった様な声を聞きます。
それ自体は想定内の事なので、ああそうですか、という感想しかありませんが、そもそも何故有料化になったのか?
抜粋含め列挙すると、環境省・経済産業省云く
・一人当たりのプラスチック容器包装の廃棄量は、主要な地域・国の中で日本が2番目に多いと言われている。
・60ヶ国以上で、レジ袋に対し、禁止を含めた規制がある。
・2050年には、世界のプラスチックの製造・廃棄にかかるCO2排出量は、気温上昇を2℃以下に抑えるためのCO2排出量の上限のうち15%を占めると言われている。
・2017年末に中国がプラスチックごみの輸入を禁止したため、日本国内で処理しなければならないプラスチックごみの量が増大し、一部で排出と処理がひっ迫し、廃棄物処理にかかる社会的コストが増大している。
・陸域で排出されたプラスチックごみが河川などを通じて、また、海域に直接排出されることによって、世界全体で毎年800万トンのプラスチックごみが海に溜まり続けている。このまま続くと、2050年には海洋中のプラスチックごみの重さが、魚の重さを上回ると試算されている。
・大阪湾に沈むレジ袋が300万枚に上ると推計されている。
故に
日本では、国民ひとり1日1枚使っていると言われていて、一人ひとりが意識してレジ袋使用量を減らしていくことは、確実にプラスチックごみ削減につながります。
レジ袋をもらわない人の割合を、今までの6割にすることを目指します。
とのこと。また、
海洋プラスチックゴミ問題や、地球温暖化などの解決に向けた第一歩としてレジ袋を有料化し、マイバッグの持参などを促して消費者の意識を高めるということが目的。
とのことです。
で、その結果これから先、プラスチックゴミが減り、環境問題は解決に向かうのでしょうか?
個人的には、う〜ん、どうでしょう?と疑問を感じます。
まず、ゴミ問題として捉えるなら、袋自体の問題でなく捨て方の問題であるので、レジ袋を槍玉に挙げても解決しませんね。
次に、プラスチックの廃棄量ですが、利用後にゴミ袋にすることが殆どであるレジ袋を、たとえ買い物時に貰わなくなっても、ゴミ袋は必要ですので、結局ポリ袋などを買いますよね?使用量のトータルは変わりませんので、当然廃棄量も変わりません。
また、昨今のコロナ対策としては、マイバッグの様な使い回しの袋より、基本使い捨てのレジ袋の方が衛生的ですし、ヨーロッパでは、マイバッグの使用からレジ袋の使用へと方向転換しているくらいです。レジ袋の使用を控えるのは、時代に逆行してますね。
別の視点としては、ゴミを焼却する時に、レジ袋は良い燃料になるという話もあります。
あと、嫌味な言い方かもしれませんが、レジ袋有料化で得をしてるのは、小売店ですよね…。
環境問題のきっかけとして、という謳い文句は結構ですが、もっと実質的・実効的な方法を考えた方が良いと思う次第です。
写真は、毎年恒例の今年の上高地です。
観光客ガラガラでした。
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